院長ブログ

1月18日

[未分類]

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1月18日は何の日でしょう。40年前、昭和44年の1月18日といえば、思い当たる人が何人かいるかもしれません。

東大の安田講堂を封鎖していた学生さん達が、機動隊など、警察官の方々の力で排除されたのが、この日です。当時私は高校三年生で、東大入試がなくなる可能性が高まる中での出来事でした。テレビで刻々と伝えられる「時計台放送」や加藤総長代行の姿が今も記憶に蘇ります。受験生にとって、目標としていた入学試験がなくなるということは、大事件であり、私もそうですが、人生の転機になった方も少なくないでしょう。

当時18歳の高校生であった私も今人生の半ばを過ぎておりますが、あの日の鮮烈な思いを忘れず、もうひと頑張りしようと考えるのは欲張りでしょうか。

脈絡がないと思われるかもしれませんが、当時の愛読書「舞姫」(森鴎外)、「されど我らが日々」(柴田翔)の評論を含めて何年か先に書いてみたいと思っております。

写真は三四郎池越しにみた安田講堂です。40年前より木が茂ってよく見にくくなっているのも時の流れを感じさせます。

2009年01月18日 23:43 [未分類]

芸術と文化

[プライベート]

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この年末年始、午前は外来、午後は手術、夜は芸術というサイクルがよく回っていました。その締めくくりに、今日は上野の東京文化会館でレニングラード国立バレエ「眠りの森の美女」(作曲チャイコフスキー)を観まして、期待した以上の出来栄えに、大感激しました。

芸術のある文化生活は心を豊かにして元気付けてくれますね。私にとって芸は腹腔鏡。まだまだ磨いてできるだけ多くの人の役に立ちたいし、普及にも努めていきたいという思いを強く、勇気が湧いてきました。

2009年01月17日 23:59 [プライベート]

東の野

[その他]

昨日ブログに書いたように、1月15日の朝刊一面の編集手帳に「玉の緒よ」の句が載っていましたが、その何面かあとに、もう一つ懐かしい句がありました。平成万葉の旅と称して

「東(ひむがしの)の野に炎(かぎろい)の立つみえて

   かへり見すれば月傾きぬ」(柿本人麻呂)

学生時代、万葉集、古今集、新古今集を愛読していた私としては、習い憶えた歌に再会できてとても嬉しくおもった次第です。

狩の早朝、冷たい空気の中、震撼とした緊張感を感じていましたが、朝日と西の月との関係からやはり寒い季節の夜明けのようです。

月といえば、「天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山にいでし月かも」も有名ですね。『古今集』の阿(安)倍仲麻呂ですが、百人一首で人口に膾炙されています。同じ月を詠んでも万葉と古今の時代を生きた人々の感性の違いも感じませんか。

2009年01月16日 23:59 [その他]

玉の緒

[その他]

今朝新聞をみると、「忍ぶ恋を詠んだ式子内親王の歌が新古今和歌集にある」とありました。

「玉の緒よ絶えなば絶えねながらえば

   忍ぶることの弱りもぞする」

新古今和というより、百人一首で親しまれているといったほうがよいかもしれませんね。新聞のコラムでは、「恋」を「情報源」に置き換えて報道のあり方を論じておられました。恋(情報源)が外に表れないうちに、命も絶えるのなら絶えるてくれという論調と理解しました。

ふと思い出したのは、40年以上も前になりますが、熊谷高校の古文の先生は「忍ぶ恋の辛さを耐える位なら、いっそ死んでしまった方がましだということだよ」、「君たちにはまだ理解できないだろうね」と教えてくれたことです。

新聞の編集者の方は「忍ぶる」を外に表れないという意味に解釈されているようで、それで正しいのでしょう。私は、古文の先生の教えで、忍ぶ恋の心の辛さが耐えがたく生きていけないほど切ないものかと思っていました。

同じ百人一首にもある「忍ぶれど色に出にけり我が恋はものや思ふと人の問ふまで」にもあるように、「忍ぶ」は秘匿するという意味に考えるのが自然でしょうから、前者の解釈がただしいのでしょう。いずれにしても、高校時代の自分にタイムスリップしたような時間が味わえて、讀賣新聞に感謝しました。

2009年01月15日 23:50 [その他]

ベーゼンドルファー

[山王病院・国福大]

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昨日のブログでは皮膚科部長の佐藤先生がピアニストであることをご紹介しました。今日はその続きで、山王病院のあるものを紹介しましょう。写真をご覧頂けますか。ピアノですが、只者ではないとのこと。ベーゼンドルファー社のインペリアルというモデルだそうです。月に一度位ですが、ピアニストの方においで頂き、コンサートが催されます。内容は山王病院のホームページで公開しておりますので、ご興味のある方はぜひどうぞ。

2009年01月14日 23:21 [山王病院・国福大]

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