院長ブログ

XY女性という言葉は皆さん耳慣れないと思います。

多くの方が昔学生時代に男性はXY、女性はXXと習ったことでしょう。男性は性染色体がXYで精巣を持ち、外性器も男性(ペニス・陰嚢)になる。女性は性染色体がXXで卵巣を持ち、外性器も女性(クリトリス・大陰唇)になる。これは正しい知識です。

ところが例外というものはあるもので、まれにXYでありながら、女性に分化する方がいます。それがXY女性で、子宮もあって卵子の提供を受ければ妊娠・出産も技術的には可能です。

なんでこんなことをお話するかというと、世界陸上で金メダルを獲得した女性に性の疑惑問題が持ち上がったるという事件を耳にしたからです。

以前は、国際オリンピック委員会(IOC)もY染色体の有無をセックスチェックに用いていました。その当時ですと、XY女性は女性と認められませんでしたが、最近染色体は項目から外したと聞きます。世界陸上ではどんな基準で検討しているのでしょう。

IOCは性転換手術まで認めているようですが、今回の件はどうなるでしょう。経過に注目してみましょう。

2009年08月22日 23:18 [医療・医学など]

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