院長ブログ

初期胚の代謝

[山王病院・国福大]

明日、国際医療福祉大学大学院の講義を南青山のサテライトキャンパスでおこないます。国福大の本校は栃木県大田原ですが、東京・小田原・熱海・福岡・大川・熊本のキャンパスがオンラインで結ばれ、地方にいても大学院で学ぶことができるという特徴があります。

国福大大学院保健医療学専攻の生殖補助医療胚培養分野の講義で、「初期胚の代謝」というテーマでお話するのですが、実はこのテーマは私の産婦人科医としての原点ともいえるものです。

昭和54年に東大産婦人科で研究を始めようという時に、当時の坂元正一教授と研究テーマを相談させて頂く機会がありました。坂元先生は「君は生化学と生理学ではどちらが興味あるかね?」と聞かれたのですが、今考えると前者が卵子や胚を扱う生殖医療、後者は胎児の発育や異常を扱う周産期医療であったと思います。

生化学とお答えして、その後30年近く学んできた初期胚の研究成果を話できるのは嬉しいことですが、話したいことが山のようで、整理をするのが難しく、明日までにできるか心配しながら、とりあえずブログに報告しております。

2008年10月01日 22:58 [山王病院・国福大]

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