院長ブログ

鬼手仏心(きしゅぶっしん )

[山王病院・国福大]

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今日は外来で処置を受ける患者さんに、少し痛いかもしれないので、あらかじめ、「鬼手仏心ですからね」と申し上げたら患者さん「??」。外科系の医者は手術や処置のとき、中途半端でなく大胆にメスを入れたり、切り開いたりします。そうするのはきっちりと患者さんを早くよくなってもらいたいという温かい仏心からです。その説明をしてから処置をしたら、患者さんはちょっとも痛くなかったといって、ニッコリ。ああよかった。

とはいえ鬼手仏心はいまどき免罪符にはなりません。できるだけ、痛みのないように手術をしたいです。そこで腹腔鏡の威力がクローズアップされます。お腹を切らないことのメリットは、切られた人にしか分らないかもしれません。出来上がりが、写真のようにテープをはって「はいおしまい」というと、感じがつかめませんか。

2008年07月22日 19:20 [山王病院・国福大]

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