院長ブログ

日本受精着床学会

[医療・医学など]

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今日は朝から夕方まで外来、合間に術前、術後の入院患者さんを診て、夜は日本受精着床学会の常務理事会に参加しました。連日の学会会議で大変ですが、全国各地から参集される役員の皆さんのご苦労からみれば、地元東京のものは文句を言うことはできません。

受精着床学会は「受精ならびに着床に関する研究を推進して、生殖学の発展に寄与し、人類の幸福に貢献する」目的で1982年設立されました。もう四半世紀前になりますが、信濃町の慶應大学で開催されたその準備会に参加したのを憶えています。http://www.jsfi.jp/index.html

私は編集担当で、邦文の学会雑誌(写真)と英文誌(RMB)に関係しています

2008年06月13日 23:49 [医療・医学など]

技術認定委員会

[医療・医学など]

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日本産科婦人科内視鏡学会の歴史は1973年に遡りますが、産婦人科領域の内視鏡の技術向上と安全な普及に努めてまいりました。事業の一つとして、技術認定制度を立ち上げております。その目的は、「産婦人科領域における内視鏡下手術に携わる医師の技術と知識を評価し、内視鏡下手術を安全かつ円滑に施行する者を認定し、本邦産婦人科領域における内視鏡下手術の発展と普及を促し、さらには国民の健康維持に寄与する」ことです。制度発足以来すでに5年が経過し、約200名が認定を受けています。

今日は技術認定委員会で、新規申請された方の合否判定で、先ほどまで白熱した議論をかわしていました。その結果は近い将来学会ホームぺージに公開します。主治医選びにも参考になると好評を頂いております。ご興味のある方はご覧ください。

学会サイト:http://square.umin.ac.jp/jsgoe/gaiyou_aisatsu.html

2008年06月12日 23:59 [医療・医学など]

ブービー

[プライベート]

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最近手術特に腹腔鏡を希望してみえる患者さんが増えています。今日の外来でも、4件ほど手術の相談をしました。病気の説明、手術を必要とする理由、手術以外の治療法、手術の成績、起こりうる合併症、腹腔鏡下手術の場合開腹に移行する可能性、出血が多い場合輸血の可能性などの説明をし、入院日、手術日をご本人、病棟、手術室と調整の上で決定と時間がおしてしまいました。午後の手術の開始も予定より遅くなり、夕方の面談もお待たせして、心苦しい思いでした。

夜は友人というより、ご指導ご鞭撻を頂いている先輩の快気祝いに出席させてもらいまいした。病院から程遠からぬレストランが会場でしたが、少し遅刻し、最後から二人目となり、申し訳なくひやりとしました。交友範囲の広い方で、初めてお目にかかる方々のお話も勉強になり、先輩の益々のご活躍を祈り散会となりました。

病院に戻り、術後の患者さんの無事を確認し、ホッと一息ついた時、部屋の机上のお花には、心が落ち着き、癒されます。

2008年06月11日 22:56 [プライベート]

環境ホルモン学会第19回講演会

[医療・医学など]

環境ホルモン学会の第19回講演会が江戸東京博物館で行われ、参加してまいりました。http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsedr/kouen/index.html

普段はあまり気にかけることは少ないかもしれませんが、地球環境の汚染は大きな問題です。ダイオキシンに代表される人類が作り出した化学物質の相当数が、環境ホルモン(正しくは内分泌撹乱物質ないし内分泌攪乱化学物質)として作用し、野生動物では生殖異変を引き起こし、人類の未来になんらかの影響を与えると考えられます。

一方、最近の医学の話題として、developmental origins of health and disease (DOHaD)という概念が注目を集めています。メタボリック症候群を含め様々な成人期慢性疾患の発症基盤が胎児期の環境に関連するというのです。さらに胎児が胎内環境に応じて出生後の環境を見越したように適応し、出生後の環境とのミスマッチが生じた場合、健康状態が悪化するとされています。DOHaDの概念では、この影響が次世代を越えて3世代にわたることや、女性の健康問題を包括的にとらえようとしている点がユニークといえます。

環境ホルモンの人体への健康リスクやヒトの疾患との関係は不明な点が多いのですが、胎盤を通過して胎児へ移行することや、母乳中に高濃度に存在することが知られ、胎児期の環境に影響を与えることが危惧されています。胎児期被曝が児の性分化や生殖機能に影響を与えることが示唆され、DOHaDの概念に関連することが想定されます。今日の講演会では、DOHaDの専門家のお話と環境ホルモンの胎児期被曝の影響が主題で、大変勉強になりました。この問題にふたをしては、人類に明るい未来はないと思います。ご興味のある方はぜひ環境ホルモン学会にご参加ください。

講演会案内

2008年06月10日 23:44 [医療・医学など]

マグネットホスピタル

[山王病院・国福大]

マグネットホスピタルという言葉を聞いたことがありますか。磁石を治療に使っている病院ということではありません。なにかをひきつけるので、そのマグネット度が高いことが、よい病院の指標だということです。アメリカでは病院評価の基準として重要視されているそうです。さてその何かはなんでしょう。大勢の患者さんでしょうか、腕のいい医者でしょうか。どちらも違います。正解は看護スタッフです。

山王病院に着任して2ヶ月になります。手前味噌になりますが、山王病院は患者さん本位のよい医療を看護スタッフはもちろん全職員がめざしているよい病院だと思います。よりよい病院を目指すのになにができるかと考えていたところにマグネットホスピタルという言葉にであいました。看護スタッフが腰を落ち着けていい仕事をできることがよい病院としての大きな条件であることは間違いありません。全スタッフがマグネットにひかれるよういきがいを感じ働ける職場にしていきたいものです。

2008年06月09日 22:30 [山王病院・国福大]

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