環境ホルモン学会
[医療・医学など]
環境ホルモン学会は通称で、正式には日本内分泌撹乱化学物質学会と言い、環境ホルモンとその影響についての学問・技術の進歩発展及び環境の改善に寄与することを目的として、1998年に設立されました。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsedr/
第11回の環境ホルモン学会研究発表会が本日および明日開催されます。
それと平行して、環境省が、12月14日(日)・15日(月)の両日、東京ビッグサイトにおいて「平成20年度化学物質の環境リスクに関する国際シンポジウム」を開催します。初日のシンポジウムでは、「未来に翔(はばた)く子どもたちのためにー子どもの環境保健ー」と題して、子どもの環境保健をテーマとした公開シンポジウムを行い、2日目の国内外の専門家による公開セッションでは、化学物質の内分泌かく乱作用に関する取組の今後の展望や、化学物質等の環境因子とアレルギーに関する研究をテーマとして議論を予定しています。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=10344
日本は環境ホルモン学会や環境省などの努力もあって、環境ホルモン問題への取り組みは進んでいて、世界をリードしてきたと思います。ところが研究成果とは裏腹に社会の注目度などは低下して、それと同時に研究環境なども不十分になってきていると危惧されます。
関心のある方はぜひ参加して頂きたいのですが、、、
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsedr/
第11回の環境ホルモン学会研究発表会が本日および明日開催されます。
それと平行して、環境省が、12月14日(日)・15日(月)の両日、東京ビッグサイトにおいて「平成20年度化学物質の環境リスクに関する国際シンポジウム」を開催します。初日のシンポジウムでは、「未来に翔(はばた)く子どもたちのためにー子どもの環境保健ー」と題して、子どもの環境保健をテーマとした公開シンポジウムを行い、2日目の国内外の専門家による公開セッションでは、化学物質の内分泌かく乱作用に関する取組の今後の展望や、化学物質等の環境因子とアレルギーに関する研究をテーマとして議論を予定しています。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=10344
日本は環境ホルモン学会や環境省などの努力もあって、環境ホルモン問題への取り組みは進んでいて、世界をリードしてきたと思います。ところが研究成果とは裏腹に社会の注目度などは低下して、それと同時に研究環境なども不十分になってきていると危惧されます。
関心のある方はぜひ参加して頂きたいのですが、、、
2008年12月13日 23:30 [医療・医学など]
12月12日讀賣夕刊
[医療・医学など]
本日の讀賣夕刊15ページに興味深いというか、自分の医師としての行き方を考えさせる記事があったので、紹介、引用させてもらいます。
「メスはさびても」13というコラムあるいはコーナーでしたので、外科系医師出身の方が連続して担当されているのだろうと思いました。見出しは「医師の説明が悲観的なワケ」で、内容のおおよその見当は読む前からつきました。昨今の医療は防衛的あるいは萎縮的と表現されるように、医師の患者さんへの説明には最悪の結果も想定した悲観的な面が強調されることがありえます。筆者久坂部羊氏もコラムの中で、「さほど危険な手術でなかったが、説明した医師が厳しく、絶望的な話をするのがなぜかわからなかった」という主旨のことを書いておられました。結論としては、楽観的でも悲観的でもない「ほんとうのところ」を説明できればいいのだが、その幅が広いので、困るわけだと結んでおられます。全文を引用するわけにもいきませんが、研修医時代の体験を、人を引き込む筆致で語っていますので、ご興味ある方は讀賣紙面をご覧ください。
毎日患者さんに病状や手術について説明するわが身にかえって考えてみると、自分の性格や人生観、過去の体験にもよるのか、楽観的な見方からお話を初め、患者さんの理解と信頼を得られてから悲観的なことも最小限はお話しているように思います。患者さんの立場に立つと、同じ事を説明されても、受け止め方は大きく違います。まして実際の治療法の選択となると、「ほんとうのところ」の大切さは切実です。拙著『授かる』にも書きましたが、妊娠を希望しながら、子宮全摘を勧められるかたも決して少なくはありません。
http://www.dr-tsutsumi.jp/gyne_sick/myoma_report.php
実は今日もそのような相談を受けました。
患者さんのリスクは医師のリスクでもあります。それをともに背負って、先の『授かる』の患者さんのように無事お子さんをもつ方をお世話できるのは、産婦人科医として最も幸いなことです。自分があの時勇気をだして頑張らなければ、生まれていなかったかもしれないという子どもの成長をかげながら見守らせてもらえるのは、生殖医療に携わるものの醍醐味です。記事を拝見して自分もまだまだ前向きに頑張るぞと思った次第です。
今産婦人科医になる人が少ないことが社会問題にもなっていますが、こんなに素晴らしいやりがいのある産婦人科へ大勢の方が志してくださることを期待します。
「メスはさびても」13というコラムあるいはコーナーでしたので、外科系医師出身の方が連続して担当されているのだろうと思いました。見出しは「医師の説明が悲観的なワケ」で、内容のおおよその見当は読む前からつきました。昨今の医療は防衛的あるいは萎縮的と表現されるように、医師の患者さんへの説明には最悪の結果も想定した悲観的な面が強調されることがありえます。筆者久坂部羊氏もコラムの中で、「さほど危険な手術でなかったが、説明した医師が厳しく、絶望的な話をするのがなぜかわからなかった」という主旨のことを書いておられました。結論としては、楽観的でも悲観的でもない「ほんとうのところ」を説明できればいいのだが、その幅が広いので、困るわけだと結んでおられます。全文を引用するわけにもいきませんが、研修医時代の体験を、人を引き込む筆致で語っていますので、ご興味ある方は讀賣紙面をご覧ください。
毎日患者さんに病状や手術について説明するわが身にかえって考えてみると、自分の性格や人生観、過去の体験にもよるのか、楽観的な見方からお話を初め、患者さんの理解と信頼を得られてから悲観的なことも最小限はお話しているように思います。患者さんの立場に立つと、同じ事を説明されても、受け止め方は大きく違います。まして実際の治療法の選択となると、「ほんとうのところ」の大切さは切実です。拙著『授かる』にも書きましたが、妊娠を希望しながら、子宮全摘を勧められるかたも決して少なくはありません。
http://www.dr-tsutsumi.jp/gyne_sick/myoma_report.php
実は今日もそのような相談を受けました。
患者さんのリスクは医師のリスクでもあります。それをともに背負って、先の『授かる』の患者さんのように無事お子さんをもつ方をお世話できるのは、産婦人科医として最も幸いなことです。自分があの時勇気をだして頑張らなければ、生まれていなかったかもしれないという子どもの成長をかげながら見守らせてもらえるのは、生殖医療に携わるものの醍醐味です。記事を拝見して自分もまだまだ前向きに頑張るぞと思った次第です。
今産婦人科医になる人が少ないことが社会問題にもなっていますが、こんなに素晴らしいやりがいのある産婦人科へ大勢の方が志してくださることを期待します。
2008年12月12日 23:41 [医療・医学など]
クリスマスカード
[プライベート]

2008年12月11日 23:57 [プライベート]
アンチ・エイジング医学
[医療・医学など]
アンチ・エイジング医学というは日本抗加齢医学会雑誌です。12月号の特集は特集「重金属・環境汚染物質から身を守る」で、私もご依頼を受けて、「産科医からみた環境ホルモン問題とその対策」を執筆しました。ダイオキシンとビスフェノールAを中心にヒトへの汚染の実態と我々にできる対策を論じました。内容に興味をもたれた方にみてもらうためには、ファイルをブログに添付できればいいのでしょう。編集の方に可能か聞いてみます。
2008年12月10日 22:49 [医療・医学など]
弘法大師(こうぼうだいし)
[医療・医学など]

弘法大師は能書家としても知られ、「弘法筆を選ばず」や「弘法も筆の誤り」という言葉は今も使われていますね。「弘法筆を選ばず」は文字を書くのが上手な人間は、筆の良し悪しに関わらずよい書を書くということですが、空海自身は、よい書を書くには筆を使い分けるべきであると言ったとも伝えられ、「弘法筆を選ぶ」いうことわざもある。
今日は腹腔鏡手術で筋腫の核出をおこないましたが、術中に思ったのは、弘法も筆を選ぶべきで、術式に適した器具を使うべきことだということです。筋腫を操作するには、普通の鉗子では力が伝えにくく、ミオームボーラーというコルク抜きのような道具を用意して使いたいものです(写真上2つ)。現在「産科と婦人科」という雑誌に腹腔鏡手術シリーズを連載中ですが、一言付け加えようと思います。
2008年12月08日 23:53 [医療・医学など]