「心配いらないわ。この子もあなたもだいじょうぶよ」

腎機能が心配なユミにマリア先生がかける言葉。マリア先生自身が重い病を患う中で、生気を甦らせならが皆の前で勇気を与える。藤村志保さんならではの演技だと思いました。

今日の一番大輪のバラを添えます。

マドンナヴェルデご覧になっていますか。

昨夜の第4回「あなたには渡さない」いよいよ佳境にはいってきましたね。松坂さんのみどりと国仲さんの理恵の間の葛藤には奥が深いものがあります。

写真は話とは別ですが、拙宅のバラのアップです。

ユミ「・・・タクは動くんだよ」

第4回もいろいろ心に残るセリフがありますが、南明奈さんの演ずるユミの言葉にも泣かされました。腎機能の悪化で、本人の健康を考えるなら妊娠中絶もと言われたシーンでの言葉です。

若い妊婦さんで難しい役だと思いますが、好演されています。今後の演技もお見逃しなく。

バラを一輪飾ってみます。

「マドンナ・ヴェルデ」は海堂尊氏の著作で代理出産をテーマにしています。同氏の「ジーン・ワルツ」が同一のテーマを主として娘の側から描いているのに対して、「マドンナ・ヴェルデ」は母親の視点が主になっていると思います。

「ジーン・ワルツ」が菅野美穂さん主演で映画化されていることをご存知のかたも、「マドンナ・ヴェルデ」がNHKでテレビドラマ化されていることは知らないかもしれません。母親役が松坂慶子さん、娘の女医が国仲涼子さんです。

実は私、このテレビドラマの医事指導などに携わっております。詳しいことはまたあらためますが、4月から火曜日午後10時に放映されます。ぜひ大勢の皆様がご覧いただきたいと思っています。

今日近くに出かける用事があり、目白台の旧東京大学医学部附属病院分院の前を通りかかりました。昭和40年代には学生実習で、10年前には産婦人科の教授として勤めた懐かしい場所です。ブログをご覧頂いている方の中には分院以来の患者さんもいらっしゃるかもしれません。

いつかこの日がくるとは思っておりましたが、写真のように取り壊しの準備が始まっていました。「平家物語」のような寂しさも感じ、記事にするのもどうかと迷いましたが、やはりお知らせすることにしました。