院長ブログ

新刊紹介

[医療・医学など]

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放生勲先生はこまえクリニックの院長先生で、不妊症のカウンセリングにも熱心に取組んでおられます。最近「妊娠入門―すぐに産みたい人から5年計画の人まで 」を幻冬舎より上梓されました。イラストを多用して大変解りやすく、妊娠力を高めることに共鳴し、推薦しました。

2009年01月22日 23:39 [医療・医学など]

前期破水

[医療・医学など]

昨日に引き続いて産科婦人科学のお話です。

胎児は子宮の中で発育しますが、母体とは独立して羊膜に包まれた羊水の中で育ちます。通常の分娩では、陣痛がきて子宮口が開き、破水といって膜が破れ羊水もでて、お産になります。ところが陣痛がくる前に破水して羊水がでてきてしまうことがあります。これを前期破水といいます。

拙著「安産・新生児大全科」にも書いたように、破水したら、とにかく病院・医院・助産院に入院する必要があります。胎児への感染のリスクもあり、破水したら、通常24時間以内に出産になるのが望ましいといえます。

ところが、今日、テレビをみていましたら、「仰天」なことに、ある夜破水したのに気づきながら翌朝入院しようとした妊婦さんの話がでていました。大丈夫かなと番組をみていたら、夜中に産気づき、結局助産院に向かう車の中で出産されたということです。とっさ機転で臍の緒を押さえたというので、只者ではないと思ったら、産婦さんが助産婦という種明かしがありました。

というわけで、今日の教訓は、「破水したら入院してください」ということです。

2009年01月21日 23:18 [医療・医学など]

マクドナルド

[医療・医学など]

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マクドナルドといえば、普通ハンバーガーでしょう。今日は産科婦人科学の世界におけるマクドナルドのお話をしましょう。

唐突かもしれませんが、子宮には頸部と体部があります。体部には月経をおこしたり、胎児を育てたりする大事な役割があることは皆さんもご存知かもしれません。マクドナルドにつながる頸部とてもも大切なのです。妊娠10ヶ月の間、胎児がでてこないようしっかり締まっていて、いざ出産のときは開いて赤ちゃんの通り道になるのです。

この頸部が妊娠途中で短くなったり、開いたりすると、流産や早産になります。それを防ぐ手術として、マクドナルト(M)とシロッカー(S)があります。左の写真のように、マクドナルドは出口をしばります。シロッカーは内子宮口といって頸部と体部の境界を締めます。SとMの違いがわかりますか。Sの方が根本的ですが、膀胱など周囲の組織を剥がしたりするため、大掛かりです。Mは姑息的ともいえますが、それなりに有効です。

手術の説明をしましたが、切迫流産や切迫早産の治療の基本は安静ですので、誤解のないようお願いします。

拙著「授かる」のあとがきにも記しましたが、私自身27年前子どもを28週で早産させてしまいました。なんとか育って欲しいという祈りが通じて成人してくれ、神様に感謝していますが、患者さんのためにはころばぬ先の杖にならなくてはと考える次第です。

2009年01月20日 23:59 [医療・医学など]

1月19日

[プライベート]

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昨日に引き続き、何の日シリーズ。今日1月19日は何の日でしょう。

ある方の誕生日です。だれだかわかった方は私と同じ趣味をもっておられます。ヒントは左の写真にあります。

CDですよ。CD。何十枚かもっているうちの何枚かをならべました。300曲を超える作品をもつシンガーソングライターといえばもうわかりましたか。

その人は55年前、八王子の荒井呉服店で生まれました。そうユーミンこと松任谷由実様です。デビュー以来もう40年近く聴き続けていますが、飽きることはありません。特によく聴くのは「DESTINY」、「埠頭を渡る風」、「カンナ八号線」です。余談ですがファン倶楽部の行事で好きな歌ベストテンを選んだときの、1から3位と完全に一致し、なんだかいい気分でした。

2009年01月19日 23:01 [プライベート]

1月18日

[未分類]

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1月18日は何の日でしょう。40年前、昭和44年の1月18日といえば、思い当たる人が何人かいるかもしれません。

東大の安田講堂を封鎖していた学生さん達が、機動隊など、警察官の方々の力で排除されたのが、この日です。当時私は高校三年生で、東大入試がなくなる可能性が高まる中での出来事でした。テレビで刻々と伝えられる「時計台放送」や加藤総長代行の姿が今も記憶に蘇ります。受験生にとって、目標としていた入学試験がなくなるということは、大事件であり、私もそうですが、人生の転機になった方も少なくないでしょう。

当時18歳の高校生であった私も今人生の半ばを過ぎておりますが、あの日の鮮烈な思いを忘れず、もうひと頑張りしようと考えるのは欲張りでしょうか。

脈絡がないと思われるかもしれませんが、当時の愛読書「舞姫」(森鴎外)、「されど我らが日々」(柴田翔)の評論を含めて何年か先に書いてみたいと思っております。

写真は三四郎池越しにみた安田講堂です。40年前より木が茂ってよく見にくくなっているのも時の流れを感じさせます。

2009年01月18日 23:43 [未分類]

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