関東連合
[医療・医学など]

アフタヌーンセミナーで対馬ルリ子先生が講演をされ、私は座長を務めました。女性医療といえば、対馬先生の名前が挙がる位高名な先生で皆さんご存知でしょう。実は先生は医学部卒業後、東大産婦人科で医師生活を開始され、私は研修医以来存じあげ、ご活躍を嬉しく拝見しています。
今日のテーマは「女性ホルモンで拓く女性医療の新時代」で、月経痛や子宮内膜症など女性特有の症状や疾患をどう診ていくか、長年の経験に基づいたお話を伺うことができました。特に最近子宮内膜症の治療薬として認可された低用量ピルの一種「ルナベル」の使用経験は、今後女性医療に携わるものにとって、明日から役に立つ大変貴重なお話でした。
写真は会場前の対馬先生と私。
2008年06月15日 23:47 [医療・医学など]
日本受精着床学会
[医療・医学など]

受精着床学会は「受精ならびに着床に関する研究を推進して、生殖学の発展に寄与し、人類の幸福に貢献する」目的で1982年設立されました。もう四半世紀前になりますが、信濃町の慶應大学で開催されたその準備会に参加したのを憶えています。http://www.jsfi.jp/index.html
私は編集担当で、邦文の学会雑誌(写真)と英文誌(RMB)に関係しています
2008年06月13日 23:49 [医療・医学など]
技術認定委員会
[医療・医学など]

今日は技術認定委員会で、新規申請された方の合否判定で、先ほどまで白熱した議論をかわしていました。その結果は近い将来学会ホームぺージに公開します。主治医選びにも参考になると好評を頂いております。ご興味のある方はご覧ください。
学会サイト:http://square.umin.ac.jp/jsgoe/gaiyou_aisatsu.html
2008年06月12日 23:59 [医療・医学など]
環境ホルモン学会第19回講演会
[医療・医学など]
環境ホルモン学会の第19回講演会が江戸東京博物館で行われ、参加してまいりました。http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsedr/kouen/index.html
普段はあまり気にかけることは少ないかもしれませんが、地球環境の汚染は大きな問題です。ダイオキシンに代表される人類が作り出した化学物質の相当数が、環境ホルモン(正しくは内分泌撹乱物質ないし内分泌攪乱化学物質)として作用し、野生動物では生殖異変を引き起こし、人類の未来になんらかの影響を与えると考えられます。
一方、最近の医学の話題として、developmental origins of health and disease (DOHaD)という概念が注目を集めています。メタボリック症候群を含め様々な成人期慢性疾患の発症基盤が胎児期の環境に関連するというのです。さらに胎児が胎内環境に応じて出生後の環境を見越したように適応し、出生後の環境とのミスマッチが生じた場合、健康状態が悪化するとされています。DOHaDの概念では、この影響が次世代を越えて3世代にわたることや、女性の健康問題を包括的にとらえようとしている点がユニークといえます。
環境ホルモンの人体への健康リスクやヒトの疾患との関係は不明な点が多いのですが、胎盤を通過して胎児へ移行することや、母乳中に高濃度に存在することが知られ、胎児期の環境に影響を与えることが危惧されています。胎児期被曝が児の性分化や生殖機能に影響を与えることが示唆され、DOHaDの概念に関連することが想定されます。今日の講演会では、DOHaDの専門家のお話と環境ホルモンの胎児期被曝の影響が主題で、大変勉強になりました。この問題にふたをしては、人類に明るい未来はないと思います。ご興味のある方はぜひ環境ホルモン学会にご参加ください。
講演会案内
普段はあまり気にかけることは少ないかもしれませんが、地球環境の汚染は大きな問題です。ダイオキシンに代表される人類が作り出した化学物質の相当数が、環境ホルモン(正しくは内分泌撹乱物質ないし内分泌攪乱化学物質)として作用し、野生動物では生殖異変を引き起こし、人類の未来になんらかの影響を与えると考えられます。
一方、最近の医学の話題として、developmental origins of health and disease (DOHaD)という概念が注目を集めています。メタボリック症候群を含め様々な成人期慢性疾患の発症基盤が胎児期の環境に関連するというのです。さらに胎児が胎内環境に応じて出生後の環境を見越したように適応し、出生後の環境とのミスマッチが生じた場合、健康状態が悪化するとされています。DOHaDの概念では、この影響が次世代を越えて3世代にわたることや、女性の健康問題を包括的にとらえようとしている点がユニークといえます。
環境ホルモンの人体への健康リスクやヒトの疾患との関係は不明な点が多いのですが、胎盤を通過して胎児へ移行することや、母乳中に高濃度に存在することが知られ、胎児期の環境に影響を与えることが危惧されています。胎児期被曝が児の性分化や生殖機能に影響を与えることが示唆され、DOHaDの概念に関連することが想定されます。今日の講演会では、DOHaDの専門家のお話と環境ホルモンの胎児期被曝の影響が主題で、大変勉強になりました。この問題にふたをしては、人類に明るい未来はないと思います。ご興味のある方はぜひ環境ホルモン学会にご参加ください。
講演会案内
2008年06月10日 23:44 [医療・医学など]
ビスフェノールA
[医療・医学など]

「プラスチック製品の原料になる化学物質ビスフェノールAが、現行の安全基準以下でも胎児や新生児に影響を与えることを国立医薬品食品衛生研究所(衛生研)などがラット実験で確認した。厚生労働省はこのデータを踏まえ、内閣府の食品安全委員会に評価を諮問する検討に入った。」と毎日新聞が伝えました。米政府もこの4月、「胎児や子供の神経系や行動に影響を与えたり、女子の早熟を引き起こす恐れがある」とする報告書をまとめています。
ビスフェノールAは私たちもこの10年研究を続けてきたもので、様々な研究者が別々な仕事をしてもいつかは真実にいきつくのだとの思いを深くしました。だから科学サイエンスは面白い。上記研究は母ねずみにビスフェノールAを与えて子どもへの影響をみたものです。私たちの研究では受精卵(初期胚)の時にも作用するという成績やヒトの臍帯や羊水にも相当濃度に検出されることがわかっています。世界的な雑誌に報告してきたことは、このホームページの業績欄でもお分かり頂けると思います。拙著「環境生殖学入門」でもビスフェノールAのことを詳しく説明していますのでご参照ください。
関連告知ですが、環境ホルモン学会(日本内分泌撹乱化学物質学会 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsedr/)は、
環境ホルモンの研究に関する情報交換や成果の発表の場として、1998年6月に発足した学会です。「胎生期環境と遺伝子の相互作用からみた疾病素因の形成」をテーマに第19回講演会を6月10日東京江戸博物館で開催します。ご興味ある方はぜひご参加ください。
2008年05月14日 22:22 [医療・医学など]