「弘法大師」は平安時代初期に真言宗の開いた空海の、諡号です。ちなみに、空海に並び称されるのは天台宗の開祖最澄でしょう。

弘法大師は能書家としても知られ、「弘法筆を選ばず」や「弘法も筆の誤り」という言葉は今も使われていますね。「弘法筆を選ばず」は文字を書くのが上手な人間は、筆の良し悪しに関わらずよい書を書くということですが、空海自身は、よい書を書くには筆を使い分けるべきであると言ったとも伝えられ、「弘法筆を選ぶ」いうことわざもある。

今日は腹腔鏡手術で筋腫の核出をおこないましたが、術中に思ったのは、弘法も筆を選ぶべきで、術式に適した器具を使うべきことだということです。筋腫を操作するには、普通の鉗子では力が伝えにくく、ミオームボーラーというコルク抜きのような道具を用意して使いたいものです(写真上2つ)。現在「産科と婦人科」という雑誌に腹腔鏡手術シリーズを連載中ですが、一言付け加えようと思います。

韓国からメールとファックスと電話があって、かねて依頼の原稿を明日朝までに送ってくれるようにとのこと。韓国婦人科内視鏡学会の20周年記念誌のもので、あわてて書き上げ、今メールで送りました。APAGEのこともふれるので、HPをみると、10月の韓国の学会の写真もアップされていました。

韓国にいった会員の方、いけなかった方も興味がありましたらご覧ください。以下のサイトを開き、左のボックスのphotoからはいれます。

http://www.apagemit.com/en/index.asp

2009年のAPAGE地域会議は中国の昆明で開催されることもアップしてありました。会員の皆さん参加しませんか。

http://www.apagemit.com/en/5-events/events_a.asp?bull_id=150

• APAGE

2009年のAPAGE地域会議は中国昆明で開催サレマス

「女性の病気と腹腔鏡」(かまくら春秋社)は来る12月1日に刊行される予定です。子宮筋腫、子宮内膜症、不妊治療がよくわかるというのが特色の一般向け啓蒙本です。ご期待頂ければ幸いです。

「女性の病気と腹腔鏡」(かまくら春秋社)という書名の一般向け啓蒙本を書き上げました。来月中には上梓されると思います。対象は女性に限らないのですが、特に子宮や卵巣などの病気で手術を必要とする方には必読の書のつもりです。

病気に対する正しい理解が適切な治療を可能にします。子宮筋腫にも様々なタイプがあり、治療しなくてもいいものが大半です。治療を必要として手術する場合も、腹腔鏡や子宮鏡を使用すれば従来の開腹手術を回避することができます。

画像に3つのタイプを示しました。どれがどれだかわかりますか。

かまくら春秋社から「女性の病気と腹腔鏡」という一般向けの著書を刊行予定です。今日は最終稿の校正をおこない、編集者の方にお渡ししました。腹腔鏡の勧めのような内容ですが、全力を傾注したもので、出来上がりが楽しみです。皆様にもご覧頂き、ご批判賜りたいと存じます。