院長ブログ

武弘道先生

[医療・医学など]

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武弘道先生は鹿児島市、埼玉県、川崎市の病院経営を改革されたことなど知られる医師であり、医療改革の旗手でいらっしゃいました。先生が埼玉県に在職の折、知遇を得ることができ、その後ご指導、ご鞭撻を頂いておりました。

病気療養中と伺っておりましたが、本日、ご逝去されたとのご連絡と、絶筆となった「病院経営は人なり」-医療改革の旗手・武弘道が語る-(財界研究所刊)をお贈り頂きました(写真)。

ご遺族に謹んでお悔やみ申し上げ、先生のご冥福をお祈りします。

2009年05月14日 23:46 [医療・医学など]

靭帯内筋腫

[医療・医学など]

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子宮筋腫には3種類あるとブログにもお示ししました(2008年11月12日)。通常子宮の外に発育する図3のタイプはあまり症状もなく、手術する場合も比較的容易です。ところが筋腫が靭帯という組織内に発育していくと手術は困難になり、腹腔鏡でおこなうのは容易でありません。

今日の患者さんは受診された時に筋腫の大きさがおよそ1キログラムありました。ホルモン療法(リュープリン注射)で小さくして腹腔鏡をおこないました。期待どおり、ふたまわりほど縮んでくれましたが、腹腔鏡で観察すると靭帯内に発育していて、手ごわいことがわかりました。

この場合、無理をせず、大きな開腹手術に移行するのも選択肢の一つです。つい先日「産科と婦人科」という雑誌の3月号、産婦人科手技シリーズ 腹腔鏡手術 7.子宮筋腫核出術?―LAM.(産と婦2009;76(3):247-254)にお示した術式を適用するよい機会で、頑張りました。リュープリンのおかげで700グラム弱まで小さくなってくれたことも幸いして無事手術を終了できました。手術室のスタッフの皆様ご協力ありがとうございました。

そういえば、今日の手術の方ではありませんが、患者さんがご自分で子宮のことをポニョと呼んでおられました。愛称として皆様どう思いますか?

2009年05月12日 23:46 [医療・医学など]

第50回日本哺乳動物卵子学会

[医療・医学など]

日本哺乳動物卵子学会は農学、獣医学、理学、生殖医学などの研究者が横断的に研究をおこなうための学会で、今回で50回を数えました。今日が第一日目で、明日も都市センターで開催されます。

今朝は8時から委員会、昼には理事会、夜は懇親会と盛りだくさんでしたが、山王病院から車で5分の距離にあるという地の利も生かして回診や手術もこなしていったりきたりの一日でした。

2009年05月08日 23:47 [医療・医学など]

フェーズ5

[医療・医学など]

新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染状況について、世界保健機関(WHO)が、警戒レベルを「フェーズ4」から、大流行(パンデミック)の兆候があることを示す「フェーズ5」に引き上げました。世界的な大流行をなんとしても防がなくてはなりません。

今日のニュースでも日中首脳の対策や日本人女性1名に陽性反応などが取り上げられています。

アジアパシフィック婦人科内視鏡学会(APAGE)の事務局から今日届いたメールで、中国昆明で6月に予定されていた学会を延期の方針が伝えられました。大事な学会ですが、インフルエンザの広がりを防ぐためには仕方がありません。一日も早く終息しますように。とりあえず、うがい、手洗いなどできることは皆で努力しましょう。

2009年04月30日 21:48 [医療・医学など]

低分子ヘパリン

[医療・医学など]

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ヘパリンは血液が固まるのを防ぐ作用があり、血栓や塞栓といった血液凝固に関連する病気の治療薬となります。ヘパリンを低分子化したエノキサパリンナトリウム(商品名:クレキサン)が最近血液凝固阻止薬として広く外科手術後の静脈血栓塞栓症予防に使用できるようになりました。

静脈血栓塞栓症とは、深部静脈血栓症(主に下肢の深部静脈)と肺血栓塞栓症(血栓が肺動脈に飛んで塞がれる疾患)の総称で、近年増加しており、手術をするものとして頭の痛い問題でした。

今日はクレキサンを勉強する会に参加して、利点や問題点を勉強し、今後は臨床に導入し、頭痛のたねを減らせそうだと、明るい気分になりました。

2009年04月21日 23:59 [医療・医学など]

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