院長ブログ

ブービー

[プライベート]

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最近手術特に腹腔鏡を希望してみえる患者さんが増えています。今日の外来でも、4件ほど手術の相談をしました。病気の説明、手術を必要とする理由、手術以外の治療法、手術の成績、起こりうる合併症、腹腔鏡下手術の場合開腹に移行する可能性、出血が多い場合輸血の可能性などの説明をし、入院日、手術日をご本人、病棟、手術室と調整の上で決定と時間がおしてしまいました。午後の手術の開始も予定より遅くなり、夕方の面談もお待たせして、心苦しい思いでした。

夜は友人というより、ご指導ご鞭撻を頂いている先輩の快気祝いに出席させてもらいまいした。病院から程遠からぬレストランが会場でしたが、少し遅刻し、最後から二人目となり、申し訳なくひやりとしました。交友範囲の広い方で、初めてお目にかかる方々のお話も勉強になり、先輩の益々のご活躍を祈り散会となりました。

病院に戻り、術後の患者さんの無事を確認し、ホッと一息ついた時、部屋の机上のお花には、心が落ち着き、癒されます。

2008年06月11日 22:56 [プライベート]

環境ホルモン学会第19回講演会

[医療・医学など]

環境ホルモン学会の第19回講演会が江戸東京博物館で行われ、参加してまいりました。http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsedr/kouen/index.html

普段はあまり気にかけることは少ないかもしれませんが、地球環境の汚染は大きな問題です。ダイオキシンに代表される人類が作り出した化学物質の相当数が、環境ホルモン(正しくは内分泌撹乱物質ないし内分泌攪乱化学物質)として作用し、野生動物では生殖異変を引き起こし、人類の未来になんらかの影響を与えると考えられます。

一方、最近の医学の話題として、developmental origins of health and disease (DOHaD)という概念が注目を集めています。メタボリック症候群を含め様々な成人期慢性疾患の発症基盤が胎児期の環境に関連するというのです。さらに胎児が胎内環境に応じて出生後の環境を見越したように適応し、出生後の環境とのミスマッチが生じた場合、健康状態が悪化するとされています。DOHaDの概念では、この影響が次世代を越えて3世代にわたることや、女性の健康問題を包括的にとらえようとしている点がユニークといえます。

環境ホルモンの人体への健康リスクやヒトの疾患との関係は不明な点が多いのですが、胎盤を通過して胎児へ移行することや、母乳中に高濃度に存在することが知られ、胎児期の環境に影響を与えることが危惧されています。胎児期被曝が児の性分化や生殖機能に影響を与えることが示唆され、DOHaDの概念に関連することが想定されます。今日の講演会では、DOHaDの専門家のお話と環境ホルモンの胎児期被曝の影響が主題で、大変勉強になりました。この問題にふたをしては、人類に明るい未来はないと思います。ご興味のある方はぜひ環境ホルモン学会にご参加ください。

講演会案内

2008年06月10日 23:44 [医療・医学など]

マグネットホスピタル

[山王病院・国福大]

マグネットホスピタルという言葉を聞いたことがありますか。磁石を治療に使っている病院ということではありません。なにかをひきつけるので、そのマグネット度が高いことが、よい病院の指標だということです。アメリカでは病院評価の基準として重要視されているそうです。さてその何かはなんでしょう。大勢の患者さんでしょうか、腕のいい医者でしょうか。どちらも違います。正解は看護スタッフです。

山王病院に着任して2ヶ月になります。手前味噌になりますが、山王病院は患者さん本位のよい医療を看護スタッフはもちろん全職員がめざしているよい病院だと思います。よりよい病院を目指すのになにができるかと考えていたところにマグネットホスピタルという言葉にであいました。看護スタッフが腰を落ち着けていい仕事をできることがよい病院としての大きな条件であることは間違いありません。全スタッフがマグネットにひかれるよういきがいを感じ働ける職場にしていきたいものです。

2008年06月09日 22:30 [山王病院・国福大]

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ドゥオモはミラノのシンボルで、ゴシック建築では世界最大だそうです。空に向かってそびえる存在感には言葉がありません。バーリからミラノ経由で帰国するのに、乗り継ぎ時間があり、ミラノの街まででかけたのですが、タクシーが頼んでもいないのに、時速200キロまで出されたのは想定外でした。

有名なモンテナポレオーネ通りをぶらりとして、ドゥオモの前で写真。ガレリアの中で昼食、スカラ座の前をとおってモンテナポレオーネ通りに戻ってそこからタクシーで空港に戻りました。

ミラノにいかれたら、「最後の晩餐」のあるサンタ・マリア・グラティエ教会も訪ねたいところです。ただし「最後の晩餐」の見学は要予約のようですから、日本を出発する前に手続きしてください。

2008年06月08日 03:13 [海外出張・旅行]

鳩のご夫婦

[海外出張・旅行]

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帰国の途につくにあたり、件の鳩卵の様子を窺いました。孵化はまだでしたが、誕生はもうすぐでしょう。余談ですが、私は鳩の顔で性別が判ります。カーテン越しに時々覗いてみると、お父さん鳩が抱卵していることが多いのに気づきました。私の記憶では、日本の鳩も夫婦で交代で頑張りますが、お母さん鳩が中心でした。鳩の世界でも時代が変わったのか、お国柄なのかと微笑ましく考えました。

話は仕事のことにかわりますが、妊婦検診には、ご主人もできればできるだけ付き添って来て頂くようにお話しています。赤ちゃんの超音波も見て頂き、父親になる意識を高めて頂こうと思っています。働き盛りのお父さんに時間を作ってもらうのは大変ですが、鳩のお父さんは一日中卵を抱いて貢献しているのを見習ってもらうことはできませんかね。鳩と一緒にするなと、お叱りを受けるのが関の山でしょうか。

2008年06月08日 02:38 [海外出張・旅行]

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