院長ブログ

東の野

[その他]

昨日ブログに書いたように、1月15日の朝刊一面の編集手帳に「玉の緒よ」の句が載っていましたが、その何面かあとに、もう一つ懐かしい句がありました。平成万葉の旅と称して

「東(ひむがしの)の野に炎(かぎろい)の立つみえて

   かへり見すれば月傾きぬ」(柿本人麻呂)

学生時代、万葉集、古今集、新古今集を愛読していた私としては、習い憶えた歌に再会できてとても嬉しくおもった次第です。

狩の早朝、冷たい空気の中、震撼とした緊張感を感じていましたが、朝日と西の月との関係からやはり寒い季節の夜明けのようです。

月といえば、「天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山にいでし月かも」も有名ですね。『古今集』の阿(安)倍仲麻呂ですが、百人一首で人口に膾炙されています。同じ月を詠んでも万葉と古今の時代を生きた人々の感性の違いも感じませんか。

2009年01月16日 23:59 [その他]

玉の緒

[その他]

今朝新聞をみると、「忍ぶ恋を詠んだ式子内親王の歌が新古今和歌集にある」とありました。

「玉の緒よ絶えなば絶えねながらえば

   忍ぶることの弱りもぞする」

新古今和というより、百人一首で親しまれているといったほうがよいかもしれませんね。新聞のコラムでは、「恋」を「情報源」に置き換えて報道のあり方を論じておられました。恋(情報源)が外に表れないうちに、命も絶えるのなら絶えるてくれという論調と理解しました。

ふと思い出したのは、40年以上も前になりますが、熊谷高校の古文の先生は「忍ぶ恋の辛さを耐える位なら、いっそ死んでしまった方がましだということだよ」、「君たちにはまだ理解できないだろうね」と教えてくれたことです。

新聞の編集者の方は「忍ぶる」を外に表れないという意味に解釈されているようで、それで正しいのでしょう。私は、古文の先生の教えで、忍ぶ恋の心の辛さが耐えがたく生きていけないほど切ないものかと思っていました。

同じ百人一首にもある「忍ぶれど色に出にけり我が恋はものや思ふと人の問ふまで」にもあるように、「忍ぶ」は秘匿するという意味に考えるのが自然でしょうから、前者の解釈がただしいのでしょう。いずれにしても、高校時代の自分にタイムスリップしたような時間が味わえて、讀賣新聞に感謝しました。

2009年01月15日 23:50 [その他]

月天心

[その他]

blog image
与謝蕪村に「月天心貧しき町を通りけり」があります。

今晩自宅の屋上で煌々と輝く月を見上げてこの句を思い出しました。月天心は秋の季語ですが、この場合冬空に寒々と輝く月が情景としてあっているように思いますが、皆さんいかがでしょう。

ところで、どうして屋上にでていたのかって?実は、真冬には芝も寒かろうと、毎日、夜には芝生にシートをかけてあげ、朝にはかたずけ、登院しているのです。芝を育てるには養生も大事です。寒空に月の写真を撮っていて風邪でもひいたらどうするのか?はい。気をつけます。

2009年01月11日 23:45 [その他]

カウントダウン

[その他]

blog image
年の瀬もせまりましたが、皆様いかがお過ごしでしょう。私は、今日は午前午後と外来で、夕方まで患者さんを拝見しておりました。普段は「お大事に」というところ、「よいお年を」と申し上げると、「先生もお体お大事に」とか言って頂き、元気で頑張らなくてはとおもった次第です。

少し嬉しいことに、アマゾンをチェックすると、「女性の病気と腹腔鏡―子宮筋腫・子宮内膜症・不妊治療がよくわかる 」(かまくら春秋社:おとなのための医学読本) が急上昇で、拙著の中では売り上げ一位になりました。ご購読頂いた皆様ありがとうございます。

http://www.amazon.co.jp/dp/4774004170/

2008年12月29日 23:57 [その他]

Peptide EX

[その他]

blog image
皆さんは運動して疲れることがありますか。知人から運動前後のプロテイン・アミノ酸の急速補給にペプチドEXがいいと聞きました。飲んでみるとさっぱりとした風味で水分補給にもなります。

http://www.morinyu-livewell.co.jp/product/ex.html

最近する運動として最も力が要るのは、大きな子宮筋腫の腹腔鏡手術で、何時間か立ったまま両手を使い頑張ります。手術の前後にペプチドEXということになりますかね。

2008年12月25日 23:36 [その他]

Prev   Next 

このページのTopへ戻る