女性の病気 | 子宮の病気について
子宮外妊娠について
子宮外妊娠というのは、子宮の中以外の場所に、受精卵が着床して、育ち始める病気です。妊娠の中で1%位の頻度をしめるので、決して稀な病気ではありません。子宮外妊娠は従来は救急疾患の代表的なものでした。近年鋭敏な妊娠診断薬(hCG測定法)や経腟超音波法が進歩したため早期に発見され、無症状の状態で診断されることも多くなりました。その結果、かっては卵管妊娠は卵管を切り取る手術が常識でしたが(はじめにも述べました)、将来子どもを欲しい人に対しては、卵管を温存する保存手術もされるようになってきています。手術方法は、卵管妊娠破裂等により大量の出血でショック症状を示すものを除き、大多数に腹腔鏡下手術の適用が可能です。
以前は卵管が手術等でなくなったり、機能しないと、妊娠は望めなくなりましたが、現在では体外受精による治療で、妊娠は可能になりました。