腹腔鏡下手術 | 腹腔鏡下手術について

腹腔鏡下手術のメリット

腹腔鏡下手術の最大のメリットは、何といってもお腹を大きく切らないことです。手術後お腹がいたいのは、開腹したことによるお腹の傷の痛みです。確かに、子宮、卵巣、卵管と言った婦人科臓器からの痛みもゼロではありませんし、5~10ミリの傷の痛みもあります。ですが、開腹手術の痛みに比べて大変負担の少ないものといえます。痛みが少ないと言うことは、術後の回復にも大きな利点があります。入院日数が少なくてすみ、それだけ社会復帰もスムーズにできると言うことになります。
また、もうひとつのメリットは、手術後の癒着が開腹に比べとても少ないことです。臓器の癒着は不妊症の原因にもなる大きな問題です。子宮、卵巣、卵管といった大切な臓器を開腹で手術した場合、癒着がおこってしまうのは、空気にさらされる、手(手袋)で触れられるなどが主な原因でした。腹腔鏡下手術の場合、空気に臓器をさらすことなく、より繊細な操作ができることで、癒着が大変少ないと考えられています。

腹腔鏡下手術と開腹手術の違い

  腹腔鏡下手術 開腹手術
痛み 術後の痛み止めを必要としない方がほとんど。 痛み止めを何度も必要とする方が多い。
術後の回復 通常、手術の翌日から食事もOK。歩行を初め日常的な動作もほとんど制限無く可能。 様子をみて段階的に普通食に。歩行は2日目から徐々に始め、回復までには時間を要する。
退院 術後2日目に診察し、問題がなければ翌日退院。 手術内容により違うが、一般的手術の場合術後2週間程度は必要。
社舎復帰 多くの方は退院後1~2週間で復帰。 術後1ヵ月後の診察までは復帰できない場合が多い。
手術後の癒着 癒着の発生は開腹の場合に比べ大変少ない。 開腹の場合、癒着はある程度避けられない。

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