腹腔鏡下手術 | 腹腔鏡下手術について
腹腔鏡下手術とは
子宮、卵巣、卵管などの婦人科臓器は、お腹の中=腹腔と呼ばれる閉ざされた空間にあります。腹腔鏡は、そのお腹の上からでは見えない臓器を観察し、検査するために用いられてきました。その最新技術を手術に応用したのが腹腔鏡下手術です。従来から行われていた開腹手術では、10センチ場合によっては15センチお腹を切開しなければなりませんでした。それが最近では手術機器や技術の進歩により、お腹を比較的目立たないように1センチほど切開し、そこから腹腔鏡をいれて行う腹腔鏡下手術が可能になり、多くの婦人科手術がこの方法で実施されるようになりました。実際、東大産婦人科では、癌を除いた一般手術の7割から8割が腹腔鏡下手術で行われています。
腹腔鏡下手術の方法は
- 全身麻酔をかけ、呼吸を確保します。
- 通常は、おへそのすぐ下を1センチほど切って腹腔鏡(精密な特殊小型カメラ)を入れます。
- 腹腔内をよく観察するためにガス(二酸化炭素)でお腹を膨らませる気腹と言われる処置をします。
- 下腹部を5ミリ~10ミリ切開して、操作鉗子という一種のマジックハンドを1~3本入れます。
- お腹の中を腹腔鏡によりテレビ画面に映しだし、操作鉗子により手術を行ないます。