腹腔鏡下手術 | 腹腔鏡下手術について

腹腔鏡下手術にも限界があります

腹腔鏡下手術は、開腹手術に比べてメリットが多く、腹腔鏡下手術が可能な場合は、この手術法をお勧めします。ただし、この手術法にも限界があり、不可能な場合もあります。また、現状では癌の手術には適用していません。また、腹腔鏡下手術で開始した場合でも、開腹しなくてはならない状況になることもあります。
腹腔鏡下手術は患者さんの身体的な負担を軽減することが大きな目的の手術です。逆に、腹腔鏡下手術にこだわって患者さんの負担が増すようなことがあってはいけません。
次のようなことが手術中におこった場合は、開腹に移行することがあることをご理解ください。とはいえ、多少難しい腹腔鏡下手術を含めても100件に1件程度です。

ケース1 腹腔鏡でお腹の中を観察したところ、癒着がひどい!

腹腔鏡下手術では5時間も6時間もかかってしまいそう・・・。開腹なら2時間もあればすみそうである、と主治医が判断した場合。癒着がひどいときは、肉眼でお腹の中を直接観察できる開腹の方が、より早く安全な場合もありえます。

ケース2 腹腔鏡下手術に、大きな血管から出血が!

極力出血を少なくするように器具の操作に勤めても、ときに大きな血管から出血をきたすことがあります。腹腔鏡下の処置で足りる場合も多いのですが、開腹がより安全な場合もあります。

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