院長ブログ

ベセスダ・メリーランド

[プライベート]

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1985年の夏から1987年の夏まで2年間アメリカNIHに留学していたのは遠い昔のことです。ワシントンDCから程遠からぬベセスダという街に住んでいたのを懐かしむばかりでした。学会で当時小学生だった息子がワシントンにいくというので、当時の住居がどんな様子か見てきてほしいと頼んでみました。嬉しいことに、小学校4年の時の記憶をたどり、アパートを探し出し携帯メールで写真を送ってもらうことができました。樹木が少し大きくなったことをのぞけば20数年前とまったく変わりません。歴史の浅いアメリカですが、古い建物を大事にするところはなかなかやるものだと感心した次第です。

2009年06月14日 23:02 [プライベート]

第21回環境ホルモン学会講演会

[医療・医学など]

環境ホルモン学会の事業の一つに講演会の開催があります。本日江戸東京博物館を会場に第21回講演会がおこなわれました。テーマは「環境ホルモン研究の最近の動向」で、プログラムを添付します。個人的には「ダイオキシン受容体と性ホルモン受容体のクロストーク」がダイオキシンのホルモン作用を理解する上で意義深く、特に興味深く思いました。

2009年06月13日 19:42 [医療・医学など]

母子保健研修センター助産師学校

[医療・医学など]

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母子保健研修センター助産師学校は、旧東大分院から程遠からぬ文京区大塚にあり、助産師として必要な知識、技術、態度を教授するとともに豊かな人間性を養い、女性の健康と福祉に貢献できる人材を育成することを目的として助産師教育をおこなっています。

私が校長をしていた東大助産婦学校の卒業生が運営に携わっているなどのご縁があって今日は講義にいってまいりました。腹腔鏡手術と環境ホルモンの話をそれぞれ90分。スライドやビデオ、配布資料の作成など私も頑張りましたが、長時間の講義を熱心に聴講した学生さんたちもご苦労さまでした。

写真は講義終了後の集合写真です。、

2009年06月12日 23:55 [医療・医学など]

専門医・認定医

[医療・医学など]

医学の世界も専門化が進んでいます。例えば、内科・外科・小児科それぞれに心臓や消化器、呼吸器などの専門家がいてより高度な医療をめざしているのです。

産科婦人科領域も、生殖医療、周産期医療、腫瘍(がん)治療など専門分化が進んでいます。私などは古い産婦人科医で、どの領域でも患者さんの必要に応じて診療させて頂いておりますが、学会活動では生殖医療や内視鏡手術を中心になっています。

今日は生殖医学会の生殖医療専門医の認定に関する委員会と産婦人科内視鏡学会の技術認定委員会が開催され、夜は委員会のはしごになりました。関心のある方は以下のサイトでご覧いただけます。

日本生殖医学会

http://www.jsrm.or.jp/

日本産科婦人科内視鏡学会

http://square.umin.ac.jp/jsgoe/gaiyou_aisatsu.html

2009年06月11日 23:21 [医療・医学など]

子宮がん

[医療・医学など]

今日、日本テレビの夜のニュース(ニュース23)で子宮がんのワクチンを取り上げていました。そこで子宮がんについてひとこと。

子宮がんといっても大きくわけて二種類あります。子宮の出口(入り口?)付近にできる子宮頸がんと内腔(本体部分)にできる子宮体がんです。

頸がんは組織型(細胞の性質)でいうと扁平上皮がんが圧倒的 に多く、最近ヒトパピローマウイルスの感染との関係が注目されています。性交によりパピローマウイルスに感染(性感染症)し後年子宮頸がんを発症すると 考えられています。初交年令の低下により子宮頸がんの発症年令も低下し、未婚者や妊娠して発見される子宮頸がんの取り扱いが問題になっています。

体がんは子宮内膜由来の腺がんが多く、閉経前後の女性に好発します。エストロゲン依存性疾患であり、リスク因子として高血圧、肥満、耐糖能異常、高脂血症等があげら れます。生活習慣病の一種とも考えることができます。

ワクチンは今年中には日本でも利用できる見通しのようですが、パピローマウイルスに対するもので、頸がんを予防するものです。10代の女性に投与して、将来のがん発生を抑制してくれると期待できます。

現在20代以上の方は年に一回の子宮がん検診で予防できます。山王病院でもできますので、ご相談ください。初診の方で検査を受けていない方には検診もお勧めしております。

2009年06月10日 23:59 [医療・医学など]

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