女性の病気 | 卵巣の病気について

卵巣がんについて

最近卵巣がんは増加傾向にあります。発症の若年化も指摘されており、卵巣が腫れている場合、がんを疑うことも必要です。
若年化の背景には子宮がんと同様、初経年齢・初交年齢の若年化、少子化等の女性のライフスタイルの変化、食生活の変化や環境ホルモン等様々な要因が考えられています。一方、女性の結婚年齢や出産年齢は高年齢化しており、妊娠を契機に卵巣がんが発見されることも少なくありません。未婚、未産でこれから妊娠・出産を希望する女性の子宮がんや卵巣がんを治療する機会は大変多くなっています。そこで問題になるのは機能温存すなわち、子宮や卵巣を残こすことの可否です。卵巣がんも1期から4期の4段階に分類されるますが、1期で、比較的たちのよいものだけが、温存の対象になります。
他のがんも同様ですが、卵巣がんは初期の場合症状がないことが多いので、進行がんとして見つかることが多いのが特徴です。その悪性な性質として発生した局所で浸潤増大し、発生したもともとの臓器を越えて他臓器をも侵していくことが挙げられます。同時にリンパ管や血管に侵入し、リンパ節転移や遠隔な他臓器への転移もおこっていきます。一般的に進行がんにおいては進行期が進めば進むほどより大規模な手術や放射線療法、化学療法がおこなわれますが、予後は悪いのが実状です。

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