院長ブログ

生殖医療の難しさ

[医療・医学など]

生殖医療に携わって何十年もたちますが、いつもその難しさをかみ締めています。

妊娠の成立には卵子、精子、卵管と子宮が必須と考えられてきました。体外受精は卵管がなくとも妊娠を可能にしました。その応用は卵子提供、精子提供、子宮提供(代理懐胎)という問題を提起しています。

もう一つは生殖医療を必要とする方々は基本的には健康で通常の意味では病気を患っているわけではありません。健やかに社会生活を送られているクライアントの子どもをもちたいという気持ちになかなか答えられない時が、医師として一番辛い時かもしれません。

2008年08月11日 23:59 [医療・医学など]

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