院長ブログ

エストロゲン依存性疾患

[医療・医学など]

エストロゲン依存性疾患というと耳慣れないかもしれませんが、子宮筋腫や子宮内膜症などエストロゲン=月経に関係した女性の病気です。エストロゲン依存性疾患が増加しているのは日本だけでなく、文明国に共通した問題です。一人っ子政策をとる中国でもその傾向が著明なことは、中国で腹腔鏡手術をするときにも感じます。

今週月曜から木曜の今日まで山王病院で、毎日腹腔鏡手術をしましたが、4人の患者さんすべて子宮筋腫をおもちでした。同時に皆さん卵巣嚢腫も合併しておられ、そのうち少なくとも3人はチョコレート嚢腫(子宮内膜症)でした。以前ブログでリプロダクティブヘルス・ライツに触れました。エストロゲン依存性疾患は不妊の原因になることも多く、早期の対応が必要になります。最近山王病院でも手術患者さんが、増加しておりますが、待ち時間を短く保つために努力しておりますので、お心当たりの方は、ご心配、ご遠慮なく受診ください。

2008年08月07日 23:59 [医療・医学など]

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